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【第26回】平成25年度 夏号

半世紀ぶりに「里山文化」が復活!

奥能登支部【山口みどりの里保存会】

 私たち「山口みどりの里保存会」は、美しい農村景観を未来へつなげるため、地区全体で集落営農に取り組み、米づくりを断念された方の田んぼを引き継いで美しい農村を維持しています。手植えによる田植えやはざ掛けなど昔ながらの農作業を実践しながら、昔からこの地域に伝わる農耕神事を復活させる取り組みもはじめました。
 5月には水口(みなくち)祭、6月には虫送り行事を約半世紀ぶりに復活させました。当地区の虫送り行事は真言宗願成寺が大般若法会に檀家へ頒布する「虫札」という御札に茗荷(みょうが)の葉を一枚添えて竹串に挟み、田の水口に立てて害虫の排除と豊作を祈願するものです。農薬で害虫が駆除できるようになってからは、この行事が廃れ里山の文化が一時途絶えていました。
 「文化」とは英語で“culture”と言いますが、これは“cultivate”(耕す)から派生した言葉と言われています。伝統的な農法や農耕神事により田を「耕す」行為、すなわち自然とのかかわりや働きかけを通じて生み出された景観やその中での人々の営み(信仰や伝承技術、習慣・行事)すべてが里山の文化であると言われています。
 今後も当保存会では、この大切な「里山文化」を後世に伝えるために、集落全体で“地域の文化”を耕していきたいと考えています。

ため池の生物生息状況の把握と外来種の駆除

県央支部【環境サポートみかど】

 環境サポートみかどでは、毎年10月に行うため池の泥上げの時、地域の人達と共に生き物調査と外来種の駆除を行っています。昨年は、25名の参加で行いました。
 捕獲した生き物は、養殖として入れている真鯉のほかヌマエビ、ゴリ、モツゴ、外来種のウシガエル(オタマジャクシ)、アメリカザリガニでした。過去に発見されたブラックバスは、確認されませんでした。ウシガエルやアメリカザリガニの捕獲も少なくなり、平成19年から駆除を繰り返してきたことにより、成果が出て来ていると思います。今後も継続していく予定です。

 

景観形成のための施設への植栽

南加賀支部【能美市農地・水・環境保全管理協定(牛島町)】

 能美市牛島町は、手取川左岸の加賀平野のほぼ中央に位置する人口約600人、戸数170戸弱の集落です。古来、稲作を主体とした農業が基幹産業で、集落回りには、約65haの農地が広がり、市内の農村景観の典型地となっています。牛島町は、この長閑な景観をいつまでも維持し続けようと町民一丸となって農地・水の活動をしています。
 農地・水の代表的な取組みとして、毎年6月初旬に保育園児から老人まで各種団体の参加を得て、農道路肩の植栽、花壇づくりに汗を流しています。今年も6月2日(日)に100人以上の参加者で、マツバ菊、シバ桜等、多年草で繁殖力が強く夏場に強い花を植えました。花の植栽をするだけではなく、その後の水やりなども当番制で管理しています。
 今後もこのような活動を通じて地域住民の交流も深め、人に安らぎを与える良好な農村環境、農業用施設の維持、向上を図っていきたいと考えています。

活動7年目を迎えて

中能登支部【邑知潟水土里ネットワーク】

 邑知潟水土里ネットワークは、羽咋市の全域と隣接している中能登町の一部を含んだ52集落、協定面積1,830haの活動組織で、平成24年度からは農地・水・環境保全組織として現在7年目の活動を行なっています。
 組織設立当初は農業者以外の人が活動に参加してくれるか、多数ある活動チェック項目を埋められるか、など不安がありましたが、蓋を開けてみれば毎年延べ9,000人を超える参加が得られ、順調に活動を進めることが出来ました。
 以前は非農業者の農業や地域環境に対する意識も希薄でしたが、活動を続けるうちに「農地・水でこういう活動はできないか?」といった提案が出る等、理解の広まりを実感できるようになってきました。この6年間で農業者も含めると参加人数は延べ59,000人を超え、各集落からは「農地・水はなくてはならない事業」だと声が上がるまでになり、今後もこの流れを維持していけるよう地域一体となって活動を進めていきたいと思っています。

年度 農業者(A) 非農業者(B) 合計(A+B)
H19 3,648 人 8,048 人 11,696 人
H20 3,805 人 6,076 人 9,881 人
H21 3,105人 6,362 人 9,467 人
H22 3,548 人 6,315 人 9,863 人
H23 3,317 人 6,117 人 9,434 人
H24 3,406 人 5,680 人 9,086 人
20,829 人 38,598 人 59,427 人