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【第28回】平成25年度 春号

美しい環境で豊かな農村作りを目指して

南加賀支部【吉竹町資源保全会】

コスモス畑

 吉竹町は、旧国道416号線沿いの小松市でも山合いに位置する戸数約800戸の集落です。昔より田んぼは稲作を中心とし、麓には吉竹幡生神社の鎮守の森(天然記念物)、小松市憩いの森、満面と清水を満たす吉竹堤などがあり、巨大な古木や稀小な昆虫も生息し自然豊かな田園風景となっています。
 吉竹町は、この自然豊かな農村風景をいつまでも維持するため、生産組合や町内会が中心となり、昨年度より農地・水の活動を始めました。


用水の泥上げ

 農地・水の取組みとしては、春先より農業用水の泥上げや農道の一斉草刈りなどを行い農閑期には、農業用水の修繕や農道の補修を行いました。また、景観形成の一環として今年も夏に、農業者・非農業者が参加し道路沿いの休耕田にコスモスの種をまき、秋には美しいコスモス畑となり、憩いの森に訪れる人の目を楽しませています。引き続き来年度はコスモスだけでなく菜の花の栽培も予定しています。
  農地・水の取組みはまだ二年目でありまだまだこの取組みはあまり知られておらず町内の非農業者の参加人数が増えるような取組みの実施など啓発活動も行いながら地域住民に安らぎを与える良好な農村環境作りや美しい景観の維持、また農業用施設の維持・向上を図っていきたいと考えています。


コスモスの種まき

農道の一斉草刈

農業用水の修繕

四町の絆が中山間地の活性化へ!

南加賀支部【四ヶ谷会】

親子と一緒に農道の花植え

 本地域は小松市の東部、一級河川梯川の中流地域に当たり、川と山に囲まれた緑豊かな土地である。昔より四ヶ谷会と称され、大野、花坂、正蓮寺、五国寺と4集落でまとまり、集落が山際沿いで点在しています。
これまで町単位に農業法人や個人で農業に取り組んできましたが、この事業を機会に、相互の理解と情報の交換の場として、共同で取り組むこととしました。


ため池の草刈

 四町併せて、67haの農地があり、25個人2法人で、地域ブランドのこしひかり「蛍舞」や有機栽培米まで、安全で美味しい米作りに取り組んでいます。
基本的には、各町の独自性を持った活動を重視しており、近年、農業に接する機会が少なくなった子供たちを中心に、行事の参加を呼びかけており、春の田植え体験、親子と一緒に農道の花植え、秋の稲刈り体験など、育てる喜びを知ってもらうため、様々な活動に取り組んでいます。
また、農業従事者が減少する中にあって、維持管理の軽減に取り組むなど次世代に繋がる農業を目指して行きたいと思っています。

景観形成のための施設への植栽

南加賀支部【明峰地区資源保全会】


 明峰地区資源保全会は小松市の北部にある「明峰駅」に近隣している島田町・犬丸町・梯町の3町で組織されています。その名の通り霊峰白山の眺望が最も美しい地域として有名な田園平野地であって清廉な手取川及び梯川の恵みをうけています。
 農地・水の代表的な取組みとしては毎年5月下旬にマリーゴールド、ペチュニア、ベコニア等を休耕地に、11月中旬にはパンジー、ビオラ等を水路沿いに植栽して明峰白山をバックにした美しい景観がそこなわれないように町民一丸となって花壇づくりに汗を流しています。
 又、梅雨期から夏期においては水路沿いの雑草が繁茂しゴミが散在するため、2か月に1回の草刈り、清掃を実施して良好な農村景観の維持、向上を図っています。
 犬丸町には犬丸小学校があることから毎年、農業者の方が小学生の田植え・稲刈り体験を実施して学校教育との交流や連携にも取組んでいます。
 組織設立から今年で7年目ですが今後も良好な農村景観の維持・向上と地域住民との交流を図っていきたいと思っています。

大坪川農道桜木の除草作業について

中能登支部【宝達権現グループ(上田出)】

 上田出地区において、区民協力の下、今秋23名が参加し、農道の草刈を行いました。
当地は宝達山のふもと、大坪川水系に位置する小規模農業地帯で最近では、農家の減少による遊休農地や外来植物の繁茂等で地域のすばらしい景観が失われつつあります。
 『農地・水・環境・保全』の組織として、地域住民の交流を深めながら大坪川両岸の桜並木を守るために、年3回の草刈り(春・夏・秋)を実施しています。
 その結果、外来種の駆除・稲作への害虫の被害等に成果を上げています。
 最初は活動に対して理解が少なかったのですが、7年目にもなり、幅広い年齢層及び大多数の区民参加により地域の共有財産である環境資源が保全活動により向上が図られました。
 特に開花時には、花見・ウォーキング・農作業・散策路として大変喜ばれています。次世代へ残し伝えて行くことが我々の責務と考えています。

能登の里山と里海をつなぐ、ぶどう畑

奥能登支部【ワインの丘保全組合】

 私たち『穴水町 ワインの丘保全組合』は穴水町西部の山中・沖波地区で活動しています。平成20年・第14回いしかわ景観賞を受賞したワイナリーの畑は、テレビで見るような外国のぶどう畑の景色と言われます。その畑の四季の彩りは、年間を通して奥能登観光振興に貢献しています。また、穴水湾のカキ貝は、ずいぶん前から多くの人々に親しまれている味であり、町の産業となっています。そのカキ貝は、ゆっくりとした時間の中で、能登の里山から自然に海へ流れ入った恵みを基にして、美味しく成長します。
 その里山にある営農地は、赤土地帯が多く存在し、我々の活動地域も赤土地帯にあります。赤土は一般的にpH値が低く、その値の矯正が必要となっています。そこで考えたのが、アルカリ質のカキ貝殻を施用する土壌改良です。実際の活動では、里山から里海へ・里海から里山へ有効資源を還流するサイクルが、農地水の活動に生かせると考え、2つの方法を実施しています。1つは土壌改良の目的で、ぶどう畑に散布。もう1つは農道の補修作業に、砂利の代用として使用しています。
 今後も環境景観保全活動をもとに、地域の豊かな生態系の維持を図りながら、豊かな里山里海を今後に繋げていきたいと考えています。

 
*カキ貝殻を用いた農道補修作業

活動2年目を迎え

南加賀支部【蛭川町保全会】

 小松市蛭川町は小松市の北部に位置し、人口約550人、戸数140戸弱の農業主体の集落です。集落の周りには約60haの農地がありますが、基盤整備を行ってから38年間、個人にて農道の草刈りおよび用排水の泥上げを行ってきました。高齢化も進みこのままでは農業ができなくなっていくと考え、平成24年度から多面的機能支払交付金を活用した共同活動に取り組むことにしました。
 基礎活動については、当町の農地までの用水の清掃は青壮年団の力を借りて行なうことで解決。農道、用排水は、場所を区切り年度毎に整備を進めております。
 排水路のついては昨年度別メニューにて整備し排水路改良工事を行いました。しかし、そのままにしておくと雑草が生えたり、法面が崩れたり問題が発生しないように、防草シートを張りました。
 また、農道と排水の交わる部分の土砂が崩れ排水路に落ちることを防ぐため土のうを積みました。
 まだまだ基礎活動がメインですが昨年度農道に植えた花も好評だったため毎年続け、地域の皆さんに理解を得ながら幅広く意見をいただき活動を充実させていきたいと思っております。