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【第31回】平成26年度 春号

子供たちによる生物調査

中能登支部【グリーン池崎】

 平成26年6月15日、七尾市池崎町地内の排水路において、水路に住む魚や昆虫などの生物調査を行いました。参加者は、町内に住む34名の小学生と保護者です。
 つい40年位前までの同水路には、コイ、フナ、カワタナゴ、ナマズ、シジミ、カラス貝、タニシやカワエビなど、たくさんの水生生物が生息していました。しかし、今回の調査では残念ながらメダカ、ドジョウやザリガニなど10種類しか採取できませんでした。


 生息種減少の原因に、農薬の使用や生活排水の流入による水質汚濁が考えられますが、一時姿を消していたカワエビやグズ(ヨシノボリ)が見られたことは、徐々に水質の改善がなされているものと思われます。 
 当地区では、殆どの家庭が当地内で生産されたコメを消費しており、コメがどのような水質で育っているかが大変気になるところですが、清流好みの魚も住んでいることに安堵しました。
 今回の生物調査は、現農業就労者(60-70歳代)の次世代(保護者)、次々世代(小学生)に「自分達の住んでいる自然環境を知ってもらう」こと、そして「それらをより良い状態で後世に受け継いで行かなければならない大切さ」を認識してもらう上で、大変有意義なものでありました。

サツマイモ栽培体験

中能登支部【わいわい里づくり能登島ネット】

 七尾市能登島町のわいわい里づくり能登島ネットでは、農村環境保全活動として、地域住民との交流を図るために、毎年5月に地元保育園児を招いて、休耕田にサツマイモの定植体験を実施しており、また9月には園児達が定植したサツマイモの収穫体験を実施しています。
 今年も5月23日に、地元保育園の協力の下、園児含め23人が参加し、サツマイモの定植体験を実施しました。園児が一生懸命作業してくれた結果、約200本の苗を定植することができました。また、家での事や保育園の出来事を話しながら、園児や先生方と交流を深めることができたと感じております。

 また、9月の収穫時には、自分で植えた作物を自分達で収穫する喜びを知ってもらい、地元の農業や地元の食べ物について関心を持ってもらう事を期待しています。

ふゆみずたんぼの取り組み

南加賀支部 【鴨池周辺資源保全会】

 加賀市片野町には毎年数千羽のカモやガンが越冬するラムサール条約湿地の片野鴨池があります。鴨池に来るカモは夜行性で、夜になると周囲のたんぼに落ち籾や落ち穂を食べに飛び立ちます。
 ところが近年の乾田化を目的に冬のたんぼから水が無くなり、上空から水を頼りに餌場を探すカモたちにとって、よい餌場が少なくなってしまったのです。
 そこで片野町では10年前からカモたちが餌を食べやすいように、冬のたんぼに水を張る「ふゆみずたんぼ」を始めました。さらに平成23年度からは、一枚のたんぼの中に餌が多く落ちている秋起こしをしない場所と、水面が見えやすくカモが下りやすい秋起こしをした場所を交互に作る「シマシマたんぼ」も設けました。これは全国でも初の試みです。
 夜に水を溜めたたんぼの近くにいくとたくさんのカモの声が聞こえ、次の日には溜めた水が濁っていてカモが来ていたことがわかります。加賀市鴨池観察館のレンジャーの協力で、一枚のシマシマたんぼに100羽ものカモが入って餌を食べていたこともわかりました。
 これからも「ふゆみずたんぼ」や「シマシマたんぼ」を続け、世界に誇る片野鴨池のカモたちを守りながら農作業をしていきたいと思います。

共同作業による農地回りの保守活動

県央央支部【千木町環境資源保存会】

 千木町環境資源保存会は金沢市の北部に位置し千木町会内で組織しています。海側環状道路の整備が本格的に進み始め、対象農用地が縮小していますが、千木町生産組合の協力を得て活動しています。毎年、用水路の樋蓋(用水堰)の整備や農道整備を行っています。樋蓋は農繁期前(3月頃)の設置、農繁期後(9月頃)の回収活動を定期的に行っています。回収した樋蓋はナンバリングし生産組合の倉庫に保管維持を行っています。樋蓋は目的の通り、常時水に浸り堰き止める為、年々老朽します。毎年回収時に老朽し破損した樋蓋を製作しています。
 大きさは場所により様々で、既設置の樋蓋を採寸し、木工工具を用いて製作しますが、日常の仕事でも取り扱いっている組合員は当然数少なく、今後も維持を続ける為、若手の生産者に製作要領、安全な工具の取り扱いについて経験者の指導を進めています。
 7月に行っている農道整備は、町内の有資格者に協力していただきモーターグレーダーにて敷砂利補修など行っています。

セイタカアワダチ草撲滅運動

中能登支部 【町居の里保存会】

 戸数43戸、人口120人の過疎、高齢化の大きく進んだ農村であり、米作農家も委託が多く8戸へと減少している。
 地区は基盤整備されてはいるが、地区民の高齢化等によりセイタカアワダチソウ等の雑草が多くなり環境がますます悪化する中、3年前に農地・水保全管理事業に参加し自助、共助、公助を軸に地域の除草を中心にして米作者を支援きました。水路の藻や泥上げ、農道の補修管理、堤の堤体の除草等の事業等に地域民を巻き込んで積極的に展開してきました。又地域交流、広報活動はじめ地域女性部には年間を通して花壇への植栽、管理を実施しています。今3年目に入り住民自身が自宅周りの除草を積極的に実施したおかげでセイタカアワダチソウはほとんど見られなくなり、又農業者への理解と協力の輪が徐々に大きくなってきたように感じられます。今後も住民の体力に合わせ農業者との意見交換もしっかり実施し地域は皆で助け合い、自助、共助の行動と考えが定着できるよう勧めていくつもりです。

世代間交流で地域資源を守る

県央支部【鉢伏資源保全隊】


 「鉢伏資源保全隊」は、かほく市の平野部にあって東側丘陵地に臨む自然豊かな地域にあり、山手には弥生時代の高地性集落跡があります。また、西暦806年には賀茂神社が津幡町加茂から遷座されていた土地柄です。集落の道筋に、かつて京都賀茂神社の荘園であったことに由来する加茂田川が流れております。
 毎年5月に、この流れに沿って子供会、女性会、老人会の世代間交流を目的として、集落の玄関口と中心部、ポンプ場等に花の植栽を行っております。
 米作りの中心となる青壮年・熟年層は、水路の土砂上げ、農道の敷石、草刈り等を担っています。さらに、山手にはホトケドジョウの生息地もあり、加茂田川や用水路の魚の生息調査など、良質の水の確保と自然環境の保持に努めたいと考えています。