農業用ため池にサイフォン式排水装置を設置しました

 

 

本会いしかわため池サポートセンターは、講習会を兼ねて小松市本江町の廃止予定ため池にサイホン式排水装置を設置しました。

　近年使用がなく廃止が予定されているため池は、工事を行う前に水を抜く必要があります。しかし、このため池は取水施設が破損しており、通常の方法で水を抜くことができないため、石川県、小松市の職員が参加し、本装置を設置しました。

　この装置は、両端にある吸込み口と吐出し口の水位差を利用したサイホンの原理により、動力を用いることなくため池の貯留水を放流し、水位を低下させる仕組みとなっています。動力ポンプを搬入する道路が無いため池でも人力で運搬・組立・設置が可能なため、「令和6年能登半島地震」では、市町から要望のあった被災ため池で本装置を設置し、貯水位を低下させました。

　サイホン式排水装置について、貸し出しや使用方法等の講習会をご希望の場合は、いしかわため池サポートセンターにお問い合わせください。

 

【資材（各ユニット）の運搬】

 

【吸込み管側及び注水口部】

 

【吐出し管側】

 

【サイホン式装置設置図】