石川県土地改良事業団体連合会 水土里ネットいしかわ

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北陸新幹線とひゃくまんさん

 北陸新幹線の開業日が来年の平成27年3月14日に決定しました。いよいよ現実味を帯びてきた北陸新幹線、また、PRキャラクターひゃくまんさんについて紹介します。

どこまでつながるの?

 北陸新幹線は、東京から大阪までを結ぶ計画であり、現在は東京・長野間が開業しています。

 平成27年3月14日に長野・金沢間が開業、金沢開業から概ね10年後(平成37年)に金沢・敦賀間が開業する予定です。

どうして必要なの?

 東日本大震災を契機に災害に強い国土づくりが求められているとともに、太平洋側では東海地震等の発生も予測されています。北陸新幹線は、北陸地域を経由して関東と関西を結ぶ路線です。開業から40年以上が経過した東海道新幹線の代替保管機能を確保するためにも、北陸新幹線の大阪までのフル規格による全線整備が必要です。

 また、交通体系の望ましい姿は、移動距離に応じて自動車、鉄道、飛行機等の交通機関がそれぞれの特性を発揮し補完し合うことにあり、中距離帯では鉄道・新幹線の分担率が高くなっています。

どんな効果があるの?

 金沢開業後は、現在3時間50分の金沢・東京間の所要時間が最短で2時間28分に短縮されます。

 利便性・安全性では、新幹線は他の交通機関と比較しても運航本数が多く、また、一度にたくさんの人を運ぶ事ができます。冬期においても、雪の影響を受けにくいため、確実に、定時に目的地に行けます。日本の新幹線は昭和39年の開業以来、乗客の死亡事故がなく、極めて安全な乗り物と言えます。

 さらに、新幹線は自動車や航空機と比較して、地球温暖化や待機汚染の原因になる二酸化炭素の排出量の少ない、環境に優しい乗り物です。

新しい車両って、どんな車両なの?

 デザインは「“和”の未来」をコンセプトとして、エクステリアはスピード感と精悍さを表現しています。流れるようなワンモーションの先頭形状は高速で走行するために磨き抜かれた造形です。インテリアでは、東北新幹線に次いでグリーン車より上の高級座席グランクラスが導入されます。

 また、地震時により短い時間で停止できるようにブレーキ性能を向上させ、アクティブサスペンションによる乗り心地の向上などが施されています。

石川県北陸新幹線開業PRマスッコットキャラクター「ひゃくまんさん」

 「ひゃくまんさん」は、郷土玩具で縁起物の「加賀八幡起上り」をモチーフに、石川県の多彩な文化をギュッと凝縮し、百万石の豪華絢爛さをイメージさせるデザインで、開業PRキャッチコピー「いしかわ百万石物語」を象徴するキャラクターとして作成されました。

 輪島塗のひげ、金沢箔を施した眉や、松・花の中心部分、加賀友禅柄の菊やぼたん、色彩には赤・黄・緑・紺青・紫の九谷五彩を使用し、全国に誇る石川の伝統工芸の技術が取り入れられています。また、全身には兼六園のことじ灯籠や白山、能登キリコなど県内各地域の観光資源が描かれており、県内のマスコットキャラクターを代表するような風格を備えています。

参考

(機関誌 平成26年9月号より)